モトGP2020 豆知識

-タイヤのキーポイント-

タイヤは、バイクがアスファルトに直接接する唯一の部分であり、ブレーキング、加速、カーブを早く曲がるために必要なグリップを伝えるものです。ご存知のように、タイヤの選択はレースウイークの厳しいポイントであり、これはチームがたいへんよく分かっていることです。ミシュランが2023年までモトGPのタイヤサプライヤーで、さまざまなコンパウンドのタイヤを用意します。これらは、特定の週末に予想されるサーキットと気象条件によって異なります。
GPごとに各ライダーに22本のタイヤが用意されます。それらは10のフロントタイヤと12のリアタイヤに分かれます。さらにその22の中で、チームは一般的にソフト、ミディアム、ハードと呼ばれる最大3つの異なるコンパウンドのタイヤを選択できます。ライダーが両方のセッションに参加するとして、追加のタイヤセットが供給されるので、割り当てられた制限を超えることができます。
雨が降れば、ライダーたちはウェット用に用意された13本のタイヤを自由に使用できます。これらには3つの異なるコンパウンドがあり、そこから選択して6つのフロントたいやと7つのリアタイヤに分かれています。金曜日から土曜日のセッションのうち少なくても4回がウェットコンディションの場合、すべてのライダーにもう1セットのタイヤが供給されます。さらにすべてのコンパウンドに加えて、チームはテストセッション用にさらに120本のタイヤを利用できます。

【路面に合わせたタイヤ】

コンパウンドはドライタイヤはソフト、ミディアム、ハード、ウェットタイヤはエクストラソフト、ソフト、ミディアムに分類されます。もちろん、硬度の異なるこれらのコンパウンドは、トラック毎に異なることを覚えておく必要があり、ミシュランはデータを詳細に分析して、トラックと条件で使用するタイヤを決定します。あるサーキットのミディアムタイヤは、よりアグレッシブな別のサーキットのソフトタイヤと見なすことになります。
ミシュランは、いくつかのGPで非対称のトレッドパターンを提供しました。非対称タイヤは、タイヤの両側に異なるコンパウンドがあり、一方向に多くのカーブがある場合、タイヤは片側が摩耗しやすく、カーブが続く側で暖まりやすくなっています。

【タイヤの見分け方】

タイヤのサイドにはメーカの名前だけでなく、ライダーを示すバーコードと、シリアル番号が表示され、それはミシュランが書くタイヤを追跡することができる内部データです。
色とストライプで見分けることができ、タイヤのコンパウンドを示します。ドライタイヤの場合、通常、柔らかい場合は白いストライプ(黒)が表示されます。ウェットタイヤの色は、ライトブルーがエクストラソフト、ダークブルーがソフト、白がミディアムです。

【タイヤ圧と温度センサー】

チームはミシュランが薦めるタイヤ圧で使用しなければなりません。それは通常フロントが2bar、リアが1.8barです。この圧はホイールを乾燥空気で膨らませることによって測られるので、温度の上昇によって増加することはありません。圧力が不十分な場合、タイヤが変形し、より良く働く温度を保つのが困難になるか、過度に上昇します。
温度の話をすると、フロントエンドは100℃を超え、リアは120℃にもなります。ウェットの場合、それぞれ60℃と80℃になります。
ミシュランはバイクがコースに出る前に少なくても1時間はタイヤをタイヤウォーマーに入れておかなくてはならないと規定しています。ドライで90℃、ウェットで40℃に達するには2時間も薦めています。カーボンブレーキと同様に、レーシングタイヤは正しく機能するために高い表面温度を必要としますので、誤ったタイヤの選択は不利なレースになる可能性があります。そしてコースの状況やライディングスタイルも要因であることを忘れてはなりません。ミシュランの技術者は、トラック上でベストパフォーマンスを出すためにすべての必要なデータを取るためにトラックの温度を3箇所の違うポイントではかり、平均値を出します。

【絶え間ない酷使】

タイヤは唯一の路面との接触部分であり、2ユーロのコインと同じぐらいの接点です。この小さなエリアでライダーは世界中で最も先進的なバイクのエンジン、ブレーキ、馬力を支えながら、タイヤは変形せずに常に維持する必要があります。タイヤは直線での加速中のリアタイヤは2000ニュートン(224kg)以上、1.5Gまでのハードブレーキでのフロントタイヤは2500ニュートン(254kg)以上、コーナリング中の横方向の力は2000ニュートン(203kg)以上を支えます。セパン・サーキットのような暑いトラックで横滑りレース中絶え間なく酷使されることを想像すると、このような厳しい状況でタイヤを管理することは簡単ではありません。それが優秀なライダーとチャンピオンを区別するものになります。

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