トライアル世界選手権2020

-2020年のトライアルGPを振り返る-

2020年のトライアルは、トニ・ボウが二つのタイトルを獲得し、レプソル・ホンダチームにとって悪くない一年だった。トニ・ボウは多くの障害を克服してイタリアでのレースでシーズンを終了した。

レプソル・ホンダチームは2〜3ヶ月前には不可能と思われたシーズンを成功に導いた。2020年シーズンは1ヶ月以上短縮され4イベント8レースとなったが、トニ・ボウがチャンピオンを獲得した。
選手権はフランスのイソラ2000で開幕、トニ・ボウが1位を獲得したが、右腕の古傷が再発した。2戦目を3位表彰台で終えて、明らかに肉体的に問題が生じていた。藤波貴久は25年目のシーズンの初戦を、不運もあり目標から遠く6位で終了した。
休みなしでスペイン・ポブラドゥラでのレースでは、難しいルートでトニ・ボウが2つの優勝を飾った。「フジガス」トニ・ボウがトップを固めたのに対し、藤波貴久は不運な結果に終わった。
アンドラでのレースでは、ボウはライバルにタイトルの可能性を残した結果になった。ピレネーでの2日間の初日は2位、2日目は見事なライディングで表彰台のトップに立った。藤波は感触を取り戻したが僅かに表彰台を逃した。
3週間の休みの後、イタリアで最終イベントが行われ、トニ・ボウがモンテッサ・コタ4RTを完璧に操り、残り1戦を残して1日目にチャンピオンを確定させた。ボウにとって14回目のアウトドア選手権でのタイトルになった。チームメイトの日本人ライダー、藤波貴久は総合7位に終わった。

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