トニ・ボウが93勝目を挙げ、ガブリエル・マルセリが僅差で続いた。レプソル・ホンダHRCチームは、マドリッドで開催されたXトライアルで再び完璧な週末を達成し、今期2戦連続となる1-2フィニッシュを果たした。開幕戦のアンドラでも圧倒的な走りを見せたトニ・ボウとガブリエル・マルセリは、スペインの首都でも同様のパフォーマンスを披露し、なぜこのチームが世界選手権を盤石な体制でリードしているのかを証明した。熱気溢れる観客の前で、ボウはXトライアル93勝目を挙げ、マルセリも見事な走りで2位に入り、絶好調ぶりを更に示した。
トニ・ボウは第1ラウンドから圧巻の走りを披露。わずか1ポイントのペナルティで決勝に進出し、さらにスーパーポールで最速タイムをたたき出した。決勝では38度の世界チャンピオンらしい豊富な経験を発揮し、わずか2点という完璧に近い内容で優勝を飾った。一方、ガブリエル・マルセリも非常に安定したパフォーマンスを見せ、最後のセクションまで優勝争いを繰り広げる熱戦を展開。見事今季2戦連続となる表彰台を手にした。
この1-2フィニッシュにより、レプソル・ホンダHRCは2026年Xトライアル世界選手権のランキングでその強さをさらに際立たせている。ボウが40ポイントでトップ、マルセリが30ポイントで続いており、チームの支配力は盤石である。次戦はレユニオン島で開催、チームはすでに視線を次の戦いに向けている。