Xトライアル2025 第5戦 ノルウェー・スタヴァンゲル

-今シーズン初の1-2フィニッシュ-

レプソル・ホンダチームのトニ・ボウが圧倒的かつ確実に勝利を収める。ガブリエル・マルセリはハイメ・ブストとのタイブレークの末に2位を獲得し、レプソル・ホンダHRCに今シーズン初の1-2フィニッシュをもたらした。

トニ・ボウが4連勝を達成し、今シーズン5戦で5回の表彰台を獲得。スタヴァンゲルで2025年の屋内シーズンをほぼ完璧な形でスタートさせた。36回のチャンピオンを誇るボウは、とても難易度の高いレースで再びその圧倒的な強さを証明し、新たなタイトル獲得に向けて大きな一歩を踏み出した。ノルウェーでの土曜日はレプソル・ホンダHRCにとって最高の結果となり、ガブリエル・マルセリが2位を獲得して2戦連続の表彰台を獲得、チームに今シーズン初の1-2フィニッシュをもたらした。
2025年屋内第5戦は波乱なく始まり、トニ・ボウが圧倒的な強さを見せつけ、再びQ1で最速のライダーとなった。ボウに続き、ハイメ・ブストが余裕をもって、ガブリエル・マルセリは僅か1ポイント差で残る2つの決勝進出枠を確保した。アレックス・カナレスが意外にも4位に食い込み、敗者復活戦を経て決勝は非常に難易度の高い戦いとなった。セクションは複雑で、極めて精密な走りが求められる展開になった。スーパーポールでは、レプソル・ホンダHRCの2人のライダーが最速タイムを記録し、トニ・ボウが先頭に立って午後の決勝ラウンドへ進出した。
決勝が始まるとレースは波乱なく進み、最も難易度の高い最初の2つのセクションでは、トニ・ボウがわずか1ポイントのペナルティに抑えたのに対し、ガブリは7ポイント、ハイメとホルヘはそれぞれ10ポイントを記録した。このリードを得たトニは落ち着いた走りを維持し、プレッシャーを感じることなく確実に勝利を収めた。その走りは圧倒的なレベルを誇り、他のライダーを寄せ付けない完璧なものだった。
一方のガブリエルは、ハイメ・ブストの猛追を受けながらも、第6セクションまで2位圏内を死守したが、最終セクション終了時点で両社とも23ポイントのペナルティとなり、勝負はタイブレークとなる第7セクションへ持ち越された。この決戦でガブリは完璧な走りを見せてノーミスでクリア。一方のブストはライバルよりも速く通過しようとしたものの、1ポイントのペナルティを受けてしまい、この結果ガブリエル・マルセリが2位を勝ち取った。
Xトライアルは第5戦を終え、しばしの休息期間に入る。次戦は3月15日、オーストリアで開催される。

トニ・ボウ
「この勝利は選手権にとって重要なのでとても満足している。バルセロナでのレースから良い感触を持って臨み、個々でもすばらしい予選を走ることができた。決勝の前半はとても難しかったけれど、うまく乗り越えることができた。その後いくつかミスはあったものの、すでに勝利は確定していた。今回の休みは我々にとって良いタイミングで、プレシーズン準備にあまり時間が取れなかったので、しっかりとリフレッシュしてオーストリアでも良い流れを維持できるようにしたい。」

ガブリエル・マルセリ
「シーズン後半はこれまでよりも良い流れで進んでいる。少しずつ新しいレギュレーションに慣れてきていて、苦戦はしたけれど、本来のポジションに戻ることができた。今季最高の感覚ではなかったものの、総合2位という結果には満足している。チームもすばらしい働きをしてくれたし、総合ランキングでもポジションを取り戻し、2位にさらに近づくことができたのは大きな収穫だった。これから1ヶ月の休みに入るので、この時間をしっかり活用して休息を取り、さらに良い状態で復帰し、引き続き表彰台をキープできるように頑張りたい。」

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