
Xトライアル2025 第4戦 スペイン・バルセロナ
-トニ・ボウが3勝目、マルセリは3位表彰台-
トニ・ボウが今シーズン3勝目を挙げ、総合トップでさらに差を広げた。ガブリエル・マルセリは素晴らしいスタートを切り、表彰台を獲得した。
トニ・ボウは、バルセロナでの通算20会の出場で18回目の優勝を果たし、ハイメ。・ブストの不調もありポイントランキングでリードを広げた。レプソル・ホンダHRCチームのトニ・ボウは、スタートを完璧に決め、チームメイトのガブリエル・マルセリとともに決勝進出を直接確定させた。そして、午後の決勝ステージでも序盤と変わらぬ安定した走りを続け、最終ゾーンを迎える前にすでに勝利を確定させた。
レースの序盤から圧倒的な走りを見せ、5つのセクションを通じてわずか1ポイントのペナルティしか受けず、直接決勝進出を果たした。トニがトップ、がぶりが続く形でトップ2の座を確保した。
アダム・ラガが4人目のライダーとして敗者復活戦を勝ち上がり決勝がスタートした。スーパーポールではガブリに有利な展開となり、彼だけが最後のゾーンをクリアすることに成功した。一方ボウは、トップに立つためにリスクを冒したがミスをして、決勝直前の段階で4位に後退した。決勝のセクションに突入すると、トニとラガの優勝争いとガブリとブンカズによる3位争いになった。トニの安定した走りでレースが終わる前に勝利が確定、一方ガブリは最終第6セクションでラガとの差を4ポイント縮め、惜しくも2位には届かなかったものの、あと一歩のところまで迫った。
屋内選手権の折り返し地点を迎え、休むことなく次の戦いへ進む。次戦は2月8日にノルウェーのスタヴァンゲルで開催される。
トニ・ボウ
「バルセロナはいつも特別な場所で、この優勝をとてもうれしく思う。ホームレースということでプレッシャーもあり、最初のラウンドでは接戦だったが、序盤から調子は良く、第3セクションでのミス以外は順調だった。スーパーポールを終えて、決勝では最初にセクションを走る事ができ、うまく挽回することができた。第2セクション以降は安定した走りができたと思う。とても良いレースだったし、選手権にとっても大きなポイントを獲得できたので、とても満足している。」
ガブリエル・マルセリ
「第1ラウンドではとても良い走りができた。レースのスタート②は満足しているけれど、残念ながら決勝では少し失速してしまった。第1セクションではうまくいったけれど、第2セクションではリスクを取り過ぎてしまい、5点のペナルティを受けてしまった。最終的に3位という結果だったけれど、これは良い成績。ただ今日はもう少し上を目指していたので少し悔しい。それでも選手権にとってはポジティブな結果だった。今年のルールではペナルティが厳しくなっているので、安定した走りを続けることが重要。来週のノルウェーでは、総合2位に少しでも近づけるように頑張りたい。」

