Xトライアル2025 第3戦 フランス・クレルモン=フェラン

-トニ・ボウが2勝目をあげ、単独トップに立つ-

トニ・ボウが今シーズン2勝目をあげ、インドア選手権の単独トップに立った。
歴史上初めてクレルモン=フェランで行われたXトライアルは、トニ・ボウとハイメ・ブストの見応えある戦いの末、36回のチャンピオンを誇るボウが、その圧倒的な実力を終盤で再び証明し、フランスの観衆を魅了した。マドリッドでやや不安定なスタートを切った後、ボウはフランスで連勝しインドア選手権の総合首位に立った。
レースの前半戦でトニ・ボウとハイメ・ブストが抜け出した。一方ガブリエル・マルセリは第1セクションで5点を課され、決勝への直接進出が非常に厳しい状況に陥った。マルセリは最後の瞬間まで挑戦を続けたが、今シーズン2回目となる“ラストチャンス”を通過することを余儀なくされた。
ファイナルでトニ・ボウは、スーパーポールで最大のライバル、ハイメ・ブストが好タイムを記録したのを見て、3番目にスタートした。しかし、ブストは第1セクションでミスをしたのをボウは見事に利用して序盤からリードを奪った。そのリードはレースの最後まで一度も譲ることはなかった。ボウは6つのセクションすべてで重大なミスを避け、2025年シーズンの2勝目をあげる結果となった。
チームのもう一方のガブリエル・マルセリには、運はそれほど味方をしなかった。マルセリは敗者復活戦で決勝進出を果たすことができなかった。マルセリはアダム・ラガにあと一歩のところまで迫ったが、ベテランのラガを打ち負かす事ができなかった。最終的にマルセリは5位で満足せざるを得なかった。

フランスでの2戦を終えて、Xトライアルは再びスペインに戻り、第4戦は2週間後の2月2日にバルセロナで開催される。

トニ・ボウ
「今日は非常に頭を使うレースだった。最初の周回から慎重に進め、大きなリスクを取らないようにする必要があった。なぜなら1つのミスでチャンスを失う可能性があったから。ファイナルは最初から非常に接戦で、ハイメとアダムが非常に強く、簡単にはいかなかった。チームの働きには満足している。序盤の状況をうまく立て直すことができた。今はすでに次のバルセロナのレースに集中している。いつものようにホームでの特別なレースになるだろう。」

ガブリエル・マルセリ
「今日は思ったような結果にはならなかった。最初の周回の第1セクションでミスをして、それがレース全体に影響を及ぼした。自分としては悪い走りではなかったと思うけれど、このようなトライアルでは小さなミスが命取りとなり、ファイナル進出を逃してしまう。5位という結果は目標ではないし、選手権の状況も少し厳しくなり始めている。でも次のレースはバルセロナで行われるので、状況を立て直し、再び表彰台に戻れるようにしたい。」

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