Xトライアル2025 開幕戦 スペイン・マドリッド
-トニ・ボウが2位表彰台、マルセリは5位-
レプソルホンダ トライアルチームは、マドリッドでのXトライアル開幕戦で表彰台を獲得、再びレースに戻ってきた。しかし規則変更はモンテッサ・コタ4RTに乗る2人のライダーにとって必ずしも幸運をもたらしたわけではなく、最終的に結果以上の成果を得られる可能性があった。
トニ・ボウは順調にスタートしたものの、次第にペースを落とした。2024年二冠のボウは、開幕戦を完璧な形でスタートし、Q1とスーパーポールで圧倒的な優位性を見せた。しかし決勝では規則に関する誤解が生じ、最終的に5点を受け取った。この点でジャッジに意義を唱えたが、判定は変わらず、その影響でボウはさらにいくつかのミスを犯し、結果的に4位となった。その後も冷静に走り続け、2つ順位を戻し簡単ではなかったものの2位を獲得した。
一方ガブリエル・マルセリは、直接決勝進出までわずか1ポイント不足し、敗者復活戦を経る必要があった。この新しいルールでマルセリは最後の一枠を争ったが敗者復活戦で2位にとどまり、最終順位では5位に終わった。
2025年Xトライアルの開幕戦をもって、2024年の国際大会が締めくくられた。次戦は1月11日、フランスのシャンベリーで開催される。
トニ・ボウ
「今日は奇妙な一日だった。最初のラウンドとスーパーポールを制し、さらに決勝のゾーン1でも0点だったのに、最終的に5点を付けられてしまった。最後の部分を飛ばしても良いと言われていたけれど、どうやら誤解があり許されない状況だったよう。もしここで0点をキープできていれば、もっと勝利の可能性が広がっていたのは間違いないが、現実にはゾーン1で神経を乱して、その後はうまくいかなかった。このようなことは時々起こることで、そこから学ぶしかない。幸い最後に挽回でき、2位を獲得できたのは良かった。」
ガブリエル・マルセリ
「今日の走りには満足していないし、最終結果も期待していたものではなかった。この新しいフォーマットは我々にとって初めてのもので、思うようにいかないこともあった。これから取り組むべき課題が沢山あるので、ミスから学び、このフォーマットが続くのであれば戦略をより緻密にして適応していく必要がある。すでに次戦のシャンベリーのイベントに気持ちを切り替えて、そこで良い結果が出せると信じている。今日は少し緊張している自分を感じたので、次のレースではもっとリラックスして決勝に進めるように頑張りたい。」