トライアルGP 第7戦 イギリス

-トニ・ボウが通算38度目の世界チャンピオンを獲得-

トニ・ボウ:限界を知らないレジェンドが38回目のタイトルを獲得

頂点に到達することよりも難しいことは、その地位を維持し続けること。そしてそれをスポーツ界で証明してきた人物がトニ・ボウ!彼は今まさに38度目のタイトル(トライアルGPで19回、Xトライアルで19回)を手にし、尽きることのない伝説をさらに大きくしている。
2007年にレプソル・ホンダHRCに加入して以来、ピエラ出身のこのライダーは一度たりともタイトルを逃すことなく、トライアル界ではほぼ20年にわたる絶対的支配を築いている。そして今シーズンはまたしても完璧差を示すものだった。開催された12戦で10勝と2度の2位という成績である。
数字が雄弁に語っている。398戦中255勝、330回の表彰台、さらに「トライアル・デ・ラス・ナシオネス」ではスペイン代表として19回の団体優勝を飾っている。ボウはアゴスティーニ、ロッシ、マルケス、シューマッハ、ハミルトンといったモータースポーツ界の伝説を大きく凌ぎ、二輪史上最も栄誉あるアスリートとしての地位を固めている。
38歳となったトニ・ボウは、なおも頂点に君臨するだけでなく、新たな挑戦に目を向けている。目標は”世界タイトル40”という魔法の数字に到達すること。彼の才能を揺るぎない決意を考えれば、その偉業が実現するのは時間の問題に思える。

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