レプソル・ホンダチームのトニ・ボウがサンマリノで2連勝しトップを維持、ガブリエル・マルセリも両日ともに表彰台を獲得した。
レプソル・ホンダチームは、両ライダーによる完璧な週末のおかげでひときわ強い輝きを放った。6月7日、8日にサンマリノで開催されたトライアルGP世界選手権の第5戦は、テクニカルで厳しいセクションが用意され、乾いた路面や巨大な岩がライダーたちの精密さと持久力を試す舞台となった。 このような状況の中、トニ・ボウはさらに2勝を加え、選手権での圧倒的な支配を確固たるものとし、総合順位でリードを広げた。週末を通じてトニは完璧な走りを見せ、両レースで勝利を収めた。一方、サンマリノでの主役級の活躍を見せたのはガブリエル・マルセリだった。彼は両日ともに素晴らしい走りを見せて表彰台に上がった。さらに勝負をかける重要な区間にある”パワーセクション”でもトップに立ち、その実力を示した。両選手とも選手権争いで依然として優位に立ち、総合ランキングでの地位をさらに強化している。 2日目のレースは、暑さとテクニカルなセクションの難しさに彩られたが、その中でトニ・ボウは再び完璧なパフォーマンスを披露した。序盤のセクションから地形を完全にコントロールし、安定した地図無を保ちながらすべての障害を確実にクリアして、この週末2勝目をあげた。ガブリエル・マルセリも自らの力で輝きを放った。スタートから高い集中力を維持し、レベルの高いライディングを見せつけ、難易度の高いセクションを見事の攻略、粘り強い走りで堂々の2位に輝いた。さらにパワーセクションでもトップに立った。 この結果、レプソル・ホンダチームはサンマリノでのトライアルGPを完全勝利で締めくくる事ができた。すべての競技で圧倒的な強さを見せつけ、チームとして最高の結果を収めた。トニ・ボウは総合トップの地位をさらに確かなものにし、ガブリエル・マルセリも上位争いの中で存在感を確実に示している。 次戦は7月11～13日にアメリカで開催される予定。 トニ・ボウ 「今回の2レースはどちらも僅差の戦いになったけれど、これまでと違ったのは、最大のライバルがガブリだったということ。チームメイトの彼がこれほど強さを見せてくれるのは、お互いのレベルを引き上げるのに良いこと。第1レースはセクション11でのミスが響いて惜しくも勝利を逃したけれど、第2レースでは終始安定した走りができて、とても良い結果を出すことができた。タイトル獲得に向けて多くのポイントを獲得できたし、この週末の内容にはとても満足している。」 ガブリエル・マルセリ 「今日は本当に素晴らしい一日で、結果にはとても満足している。あと少しで総合優勝に手が届かなかったけれど、それでも人生初のヒート勝利を挙げることができて、本当にうれしい。第2ヒートでもとても良い感触で走れていたけれど、ひとつのミスが勝利を逃す原因となってしまった。それでも全体としてとても強さを感じる内容だったし、チームも素晴らしい仕事をしてくれた。そしてパワーセクションでも再び追加ポイントを獲得することができた。今日の勝利でずっと心にひっかかっていたものをようやく晴らすことができた気がする。この調子で戦い続けて、最終的な勝利を目指していきたい。次のレースに向けてとても良い感触を掴めた一日だった。」