トライアルGP第3戦が5月16日から18日にモビリティリゾートもてぎで行われた。もてぎは圧倒的な美しさと高度な技術が求められる難コースとして知られている。激しい雨に見舞われ、路面はグリップとコントロールが非常に難しい本当に試練となったが、レプソル・ホンダチームのライダーたちは最高のパフォーマンスを魅せる週末になった。
トニ・ボウは今シーズン3連勝、総合ランキングのリードを更に広げた。一方、ガブリエル・マルセリも安定した好調さを維持し、堅実かつ安定したパフォーマンスでランキング上位を支えている。ホンダの”ホーム”の観客を前に、両選手はファンに感動と純粋なアドレナリンに満ちた週末を届けた。
トライアル初日は、トニ・ボウが激しい雨と泥の中でレースを圧倒し、総合リードを広げた。ガブリエル・マルセリは3位でフィニッシュし、総合3位をキープした。雨と泥の影響で路面状況が悪化したため、パワーセクションは中止となった。2日目も激しい雨によるぬかるみが残る中、トニ・ボウは完璧な優勝を収めた。最初のセクションからリズムを崩さず、ミスも即座に修正して勝利を確実なものにした。さらにパワーセクションのボーナスポイントも獲得し、総合首位のリードを更に広げた。一方ガブリエル・マルセリは素晴らしいリカバリー力を見せた。序盤のいくつかのセクションでミスを重ねたものの、その後順位を着実に上げ、ハイメ・ブストと2位争いを最後の区間まで繰り広げ、最終的に2位に輝いた。この結果、ボウはこれまで以上にリードを広げて日本を後にし、マルセリは総合3位をキープしている。

トニ・ボウ
「完璧な週末だった。全てのレースとパワーセクションで勝利し、とても良い感触を得ることができた。非常に難しいトライアルで、いくつかのポイントでは苦労したけれど、それ以上に楽しむことができた。ホンダの”ホーム”で勝つことはいつも特別であり、こんなに充実した週末を過ごせてなおさら。ここに立てるようサポートしてくれるホンダとHRCに感謝している。これからは回復に努め、次のレースに向けてしっかり準備をして、この調子を維持していきたいと思う。高いレベルを保ち続けることが重要。」

ガブリエル・マルセリ
「今日は路面が非常に悪くて滑りやすい状況にもかかわらず、バイクにより慣れているのを感じた。昨日の3位と合わせて今日は2位を獲得できたので、満足のいく結果で笑顔で帰路につける。ホンダ、HRC、そしてチームの皆さんの全てのサポートに心から感謝している。」