トライアルGP2023
-トニ・ボウが連勝して、タイトルに接近-
レプソル・ホンダ・トライアルチームのトニ・ボウが9月のフランスGPでチャンピオンの可能性が近づいた。一方ガブリエル・マルセリは土曜日は5位だったが、日曜日には2位表彰台を獲得した。
トライアルGP世界選手権は、今週末イタリアのSestiereの町で今シーズン最後から2番目の第6ラウンドが開催された。ここでは20年間競技が行われていなかった。トニ・ボウは、ここで新たに2勝を挙げ、総合ランキングの差を広げ,33回目の世界タイトルに近づいている。彼のチームメイトのガブリエル・マルセリは、土曜日は5位だったが、日曜日は2位表彰台に上がった。
ボウはこれまでのキャリアで1度しか出場したことがないコースで、土曜日を最初から最後まで圧倒し、週末初勝利を収めた。日曜日のボウは、再びレースを席巻し、この新たな勝利によりボウは今シーズン世界選手権で6連勝、合計9勝を飾り、ライバルとの差を広げた。
ガブリエル・マルセリには、土曜日は厳しいレースだった。マルセリは、1ラップ目では表彰台争いに加わったものの、最後のゾーンでいくつかのミスをして5位に甘んじた。しかし、マルセリは、ほとんどミスをせずにすばらしい2周目を走り、日曜日のレースは2位表彰台を獲得することができた。
イタリアGPを終えて、トニ・ボウは231ポイントで2位との差を29ポイントとしてトップを維持。ガブリエル・マルセリは今シーズン5回目の表彰台を獲得して161ポイントで総合3位を維持している。次戦は最終ラウンド、9月1日から3日までフランスで開催される。
トニ・ボウ
「2勝できて我々にとって素晴らしい週末になった。チームはとても良く働き、我々は今月ずっとアンドラと同じ標高でトレーニングを続けてきたけれど、最終的にその努力が報われた。チーム全員に感謝します。彼らなしではそれは不可能だっただろう。我々はとても良い休暇を過ごせるだろう。実はこのポイントを持ってここを離れるとは思ってもいなかった。我々はフランスでの最後の2つのレースに向けてうまく働き、このタイトルを獲得できるよう努力していく。」
ガブリエル・マルセリ
「昨日はうまく行かなかったけれど、今日はすばらしい一日になった。1周目は良かったけれど、2周目は特に良かった。ほぼミスなく順位を回復する事ができた。今日のバイクの最後の感覚は素晴らしかったので、とても落ち着いて夏休みに入ることができる。最初のラップを終えた後、自分には表彰台のチャンスがあると感じた。とても接近していたけれど、2周目をうまく走らなければならないことは分かっていた。緊張やプレッシャーを忘れることができ、本来のレベルでライディングすることができたと思う。」