トライアル2021 ポルトガルGP
-トニ・ボウが優勝で29回目のタイトルを獲得。藤波貴久は最後のレース-
レプソル・ホンダチームのトニ・ボウが優勝、藤波貴久は7位で今シーズンを終了。
トライアル世界選手権は、ポルトガルで今年最後のラウンドを行った。このイベントでトニ・ボウは29回目、アウトドアでは15回目のワールドタイトルを獲得して終了した。引退を発表した藤波貴久には最後のレースになった。
ワールドタイトルに加え、ボウは優勝でシーズンを締めくくった。2021年は9戦で7回目の優勝だった。今シーズン表彰台から離れたことはなかった。優勝は世界選手権で125回目になった。
チームメイトの藤波貴久は、最終戦を7位でフィニッシュした。日本人ライダーは、ポルトガルの2ステージ目でなんとか順位を上げ、5位からわずか3ポイント差だった。藤波は94ポイントで総合6位で今シーズンを終えた。
トニ・ボウ
「今年はシーズン開始1ヶ月前にケガに苦しんだので、とても特別な年だった。15年連続でかっているけれど、いつか勝てない年が来るだろうけど、世界選手権の開始直前に痛めたことは特別な状況で、負けたくなかった。もう一度100%にしてシーズンが進むにつれてよくなり、ケガの前にうまく動いていたので、より早く回復することができた。新たにタイトルが獲得できてとてもうれしい。あらためてチーム全体に感謝したい。今日は藤波にとって最後のレースで、誰にとっても特別な日だった。彼なしでHRCチームを考えるのはとても難しい。彼がこれからが最高のものになることを願っている。」
藤波貴久
「まずホンダ、HRC、そしてモンテッサのチーム全体に感謝したい。これにはメカニック、スポッター、そして26年間に助けてくれた全ての人々が含まれます。彼らがいなければ26年間世界選手権で過ごすことはできなかっただろう。今日は良い結果を出したいと思った。なんとか7位でフィニッシュしたけれど、今日もライディングに満足し、最後まで戦った。今日は人生のこのチャプターを閉じるけど、将来は明るいと確信している。今日は本当に特別な日だった。トライアルファミリー全員、すべてのファクトリー、そして、今日ポルトガルにいたすべての人々のおかげ。この日をみんなと共有できたことを誇りに思う。」